貧血の東洋医学の視点
2025/09/15
貧血を西洋医学と東洋医学の両面からみる
こんにちは、東洋えき鍼灸院の白井です。
今回は「貧血」について、西洋医学と東洋医学の両面から解説します。
貧血とは?
貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンが不足し、酸素を体の隅々まで十分に運べなくなった状態を指します。
疲れやすさ、めまい、動悸、顔色の悪さなどが代表的な症状です。
西洋医学では「鉄欠乏性貧血」が最も多く、鉄不足や月経過多、妊娠・出産などが原因となります。そのほかビタミン不足や骨髄の造血機能低下など、さまざまなタイプが存在します。
東洋医学からみる貧血
東洋医学では、貧血に近い状態を「血虚(けっきょ)」と呼びます。血の量や質が不足し、全身に行き届かないことで体や心に不調が出ると考えます。
顔色が悪い・爪や髪に艶がない → 血の不足
めまい・立ちくらみ → 頭部への血の供給不足
動悸・不安感・眠りの浅さ → 心に血が養われない
冷え・むくみ → 脾や腎の弱りによる循環低下
つまり、血虚は「体全体のエネルギー不足」として捉え、五臓六腑の働きを整えることで改善を図ります。
症状とチェックポイント
倦怠感・疲れやすさ
めまい・立ちくらみ
動悸・息切れ
顔色不良・皮膚の蒼白
集中力低下・不眠
月経不順や経血量の異常
東洋医学・鍼灸でできるサポート
鍼灸治療では、気血の流れを整え「血をつくる力」「血を巡らせる力」を高めることを目指します。
脾胃を整えて栄養の吸収を助ける
肝を調えて血の貯蔵機能を高める
腎を補って体全体の生命力を底上げする
これにより「血の質と量」を改善し、めまいや冷え、不安感、月経不調なども同時に整えていきます。
日常生活でできる工夫
鉄分を多く含む食品(赤身肉、レバー、魚、ほうれん草、小松菜)を意識的に摂取
ビタミンCを一緒にとって鉄の吸収を高める
冷たい飲み物を控え、脾胃をいたわる
夜更かしを避け、しっかり休養をとる
まとめ
貧血は「ただの疲れ」ではなく、体が酸素不足に陥っているサインです。
西洋医学で原因をしっかり確認し、東洋医学で全身を整えることで、より確かな改善につながります。
めまい・疲れやすさ・月経トラブルなど気になる症状がある方は、一度ご自身の体と向き合うきっかけにしてみてください。
レッドフラッグ(危険なサイン)
次の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
急激な貧血症状(数日〜数週間で悪化するめまい・動悸)
血便・黒色便や吐血(消化管出血の可能性)
月経以外の不正出血が続く
体重減少や微熱、寝汗などの全身症状
黄疸(皮膚や白目の黄ばみ)や尿の異常な色(赤褐色など)
強い倦怠感や失神
これらは重篤な病気の可能性があるため、自己判断せずに必ず受診してください。
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東洋えき鍼灸院
兵庫県西宮市獅子ケ口町7-21
アイビレッジ102
電話番号 : 0798-39-8864
駐車場有
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