不安障害と東洋医学
2026/01/09
不安障害と東洋医学|不安は「心だけ」の問題じゃない。体が先に固まっている
「理由ははっきりしないのに不安が強い」
「胸がザワつく、動悸がする、息が浅い」
「寝ようとしても頭が止まらず眠れない」
これは気のせいじゃありません。
何らかの理由で体が“警戒モード”から戻れていない状態です。
呼吸が浅くなり、胃腸が止まり、眠りが薄くなる。そこから不安が強くなる。
このループに入ると、心だけでどうにかしようとしても、なかなかうまくいきません。
体の緊張をほどいて、落ち着ける条件を取り戻すことが必要になります。
この記事では、東洋医学が不安をどう見立てるか、そして鍼灸でどう整えるかをご紹介します。
東洋医学での見立て:不安は「心神」と「巡り」
東洋医学では、不安や焦燥、落ち着かなさを「心神(しんしん)が安定できない状態」として捉えます。
そして原因を「心」だけではなくほかの体の機能と比較しながら治していきます。
不安は、だいたいこの3つが関わっていることがおおいです。
肝(かん):ストレスで巡りが詰まると、緊張が抜けない
脾胃(ひい):胃腸が弱ると、回復力が落ちて不安が増える
腎(じん):土台が減ると、恐れや焦りが出やすくなる
つまり、不安が続く人は、ほぼ例外なく呼吸・胃腸・睡眠・疲労のどれかが崩れていて、身体的にも疲労している可能性がたかいです。
ここを戻さずに不安だけを抑え込むのはむずかしいとかんがえます。
不安の“出方”でタイプが決まる
同じ不安でも、体のベースが違うと対処は変わります。
当てはまるものが近いほど、その要素が強いとかんがえれます。
① 心脾両虚(しんぴりょうきょ)|「疲れ」と「考えすぎ」のタイプ
疲れが抜けない/食欲が落ちる
眠りが浅い、夢が多い
些細なことで心配が膨らむ
まず脾の力を補って回復力を取り戻す。ここが戻ると不安は軽くなる。
② 肝気鬱結(かんきうっけつ)|「詰まり」と「ため息」のタイプ
胸や喉がつかえる
ため息が増える
気分の波が強い
肝の巡りを通す。緊張を抜ける体に戻す。これが最優先。
③ 痰火擾心(たんかじょうしん)|「モヤモヤ+熱」のタイプ
頭が重い、スッキリしない
胸のザワつき、落ち着かない
胃がムカムカ、痰が絡む
胃腸の負担と熱のこもりを落とす。
④ 心腎不交(しんじんふこう)|「夜に悪化・眠れない」タイプ
寝つけない/途中で起きる
ほてるのに足が冷える
考えが止まらない
睡眠の軸を立て直す。睡眠が整えば不安は下がる。
実際は不眠症で悩んでいる方も多いので不眠症への施術も平行しておこないます。
鍼灸が得意なのは「心神が落ち着ける条件」を体から作ることです(東洋医学の説明つき)
不安が強いとき、東洋医学では「心(しん)の働き」だけでなく、心神(しんしん:精神活動)を揺らす体の土台が乱れていると考えます。土台は主に、肝、脾胃、腎の3つです。
1 肝(かん)
ストレスが続くと、東洋医学では肝気鬱結(かんきうっけつ)という状態になりやすいです。気(エネルギーの巡り)が詰まると、体はずっと構えたままになります。肩や首が上がる、胸や喉がつかえる、ため息が増える、イライラや焦り、ソワソワが止まらない、こうした出方が増えます。
鍼灸では、肝の巡りを通して気が下りる状態を作ります。緊張が抜け始めると、呼吸が自然に深くなってきます。
2 脾胃(ひい)
胃腸の働きは、東洋医学では脾と胃が担います。ここが弱ると、気血を作る力が落ちて、心神を支える材料が不足します(心脾両虚の方向です)。食欲が落ちる、胃が重い、食後に眠くなる、体がだるい、考えがまとまらない、眠りが浅い、夢が多い、こうしたサインが出やすくなります。
鍼灸では、脾胃を立て直して回復力を上げ、心神が落ち着ける体力の余白を作ります。
3 腎(じん)
東洋医学の腎は、単なる腎臓ではなく、生命力の貯金、持久力、回復の芯を指します。腎が弱ると心腎不交(しんじんふこう)のように、上(頭や胸)が落ち着かず、下(足腰)が冷えやすくなります。寝つけない、途中で起きる、ほてるのに足が冷える、夕方から夜に不安が強くなる、腰がだるい、耳鳴り、疲れが抜けない、といった症状の出方が増えます。
鍼灸では、腎の土台を補い、上に偏った状態を下ろして睡眠の軸を作ります。睡眠が整うと、不安は落ち着いていきます。
さらに 不安が強いときに起きやすい東洋医学の状態
不安が長引く人は、ひとつだけではなく原因が混ざっていることが多いです。巡りが滞って熱っぽくなる(肝気鬱結から肝陽上亢へ)、胃腸の負担が続いて頭がモヤモヤする(痰と熱が絡んで痰火擾心へ)、体力が落ちて安心感の材料が足りない(心脾両虚)、夜に乱れて眠れない(心腎不交)。
だから鍼灸ではツボをしげきし五臓六腑のバランスをととのえ、本来の体の機能を取り戻すようにうながします。
まとめ|
不安は心だけの問題じゃなく様々な外的な要因が重なっている事がすくなくありません。
五臓六腑のバランスを整え過剰な緊張を消すことで不安感が起こりにくい体づくりを
することができます。
自然なかたちで整えていきたい方は、一度ご相談ください。
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東洋えき鍼灸院
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