経絡治療×手当て整体×キネシオテーピング
FEATURE
当院では、東洋医学の経絡治療を軸に、手当て整体、キネシオテーピングを組み合わせ、お一人おひとりの状態に合わせたオーダーメイドの施術を提供します。肩や腰の不調、自律神経の乱れ、スポーツによるケアまで幅広く対応しております。ソフトな刺激で自然治癒力を高め、心身のバランスを整えます。術後のテーピングで安心をサポートいたします。
経絡治療について
自然治癒力を高める鍼灸
経絡治療は、日本で独自に発展した伝統的な鍼灸のひとつです。起源は古代中国にあり、6世紀頃に仏教とともに日本へ伝来し、平安時代には朝廷の典薬寮で公式医療として採用されました。
江戸時代には一般の人々の間にも広まり、杉山和一による「管鍼法」などの工夫も加わりながら、日本各地で鍼灸の文化が育まれ、昭和初期には柳谷素霊らによって古典医学に基づく経絡治療が体系化されました。
経絡治療は、気の流れや体のめぐりを整えることで、内側から心と体のバランスを調えていきます。全身に張り巡らされた「経絡(けいらく)」という気の通り道にアプローチして滞りや乱れを整えることで、自然な回復力を引き出していきます。
診察では、望診・聞診・問診・切診の四診法を用いて体の状態を多角的に把握し、その日の体調や体質に合わせた施術を行います。施術中にも脈やお腹の反応を確認しながら調整を重ねることで、よりきめ細やかな対応が可能です。
肩こりや腰痛といった筋肉の不調はもちろん、自律神経の乱れや月経不順、倦怠感などの不定愁訴にも対応できるのが経絡治療の特長です。柔らかい刺激で体に無理なく働きかけるため、年齢や体質を問わず安心して受けていただけます。
手当て整体について

経絡治療と調和し、効果を高め合うオリジナル手技
「手当て整体」は、当院独自の手技療法であり、経絡治療との親和性を大切にしています。鍼灸の効果を損なうことなく、お互いの治療効果を引き立て合うように設計されており、同時に受けることで施術全体の効果を高めることができます。

“ほぐす“のではなく、“出せる“力を取り戻す整体
一般的な整体が筋肉を「ほぐす」ことを目的とするのに対し、「手当て整体」では筋肉が本来持つ力を出せる状態を取り戻すことを目指します。
筋肉が適切に出力できるよう整えることで、過剰な緊張や力が入らない状態を改善し、痛みやしびれなどの不調にアプローチします。
強く押したり引っ張ったりするのではなく、触れる・支える・待つというやさしい手技によって、筋トーヌス(緊張度)を無理なく調整していきます。
キネシオテーピングについて
筋肉のコンディションを高めるテーピング
キネシオテーピングは、伸縮性のある専用テープを皮膚に貼付することで、体液循環の改善や筋機能の調整を図り、自然治癒力を高めることを目的とした補助療法です。
このテーピング療法は、皮膚や筋膜など浅層組織への穏やかな刺激によって、血液やリンパ液の流れを促し、痛みの軽減、炎症の抑制、関節の動きのサポートといった多様な効果が期待されています。特に筋緊張の調整や、局所の腫れやだるさ、可動域制限などに対し、外部からの強い力に頼らず、体が本来持つ調整機能を引き出すことが特徴です。
スポーツやリハビリはもちろん、日常生活での軽度な不調への対応としても用いられており、理学療法や鍼灸、整体と組み合わせることで、施術の安定性と持続効果を高める目的で活用されることが増えています。
接触鍼とは
接触鍼(せっしょくしん)は、鍼を皮膚に刺さず、軽く触れるだけでツボや経絡に刺激を与える、日本で独自に発達した鍼治療の一つです。刺激はごく穏やかで、皮膚を貫かないため痛みや出血がなく、小児や高齢者、敏感な体質の方にも安心して受けていただけます。
この技術は、江戸時代の目の不自由な鍼灸師たちの間で、繊細な触覚を活かした非刺入の鍼法として発展しました。さらに昭和中期には鍼灸師·小野文恵氏によって整理·体系化され、経絡治療における“本治法(体質や全身のバランスを整える治療)”として、刺さずに気を動かす独自の施術法として確立されました。
現代では、経絡の調整や自律神経のケア、全身の養生などに広く用いられ、高く評価されており日本の伝統鍼灸を象徴する技術のひとつです。